インタビュー

【藤沢清流高校】障がいのある子を育ててきた小木曽まこさんにインタビュー!

この記事は、県立藤沢清流高校で社会福祉基礎の授業を受ける生徒が作成したインタビュー記事です。障がいのある子を育ててきた(NPO法人 Nico’s Company代表)小木曽まこさんのプチ講演を受けて、3年生の千瑛さん、七海さん、優衣さん、柚里亜さんが質問内容を作成し、取材をおこないました。

参考記事:
高校生が福祉を伝える!:1回目(授業)2回目(インタビュー)3回目(記事作成)

小木曽まこさん
NPO法人 Nico’s Company代表、介護福祉士。身体に障がいがある我が子が『カフェで「いらっしゃいませ!」をしたい』いう想いを叶えたく、車いすでも働ける就労継続支援B型のカフェを開設。藤沢市の福祉相談員や江ノ島バリアフリーをつくる会の代表としても活動している。

【プチ講演の内容】
娘さんの障がいや母としての気持ち、Nico’s Kitchenの立ち上げやこれまで地域に対してやってきたことなどを伺いました。そのなかで、障がいがあるのは人ではなく社会(「障がい者の者は、社会の者」)ということを教えてもらいました。

千瑛・七海・優衣・柚里亜
千瑛・七海・優衣・柚里亜

お子さんが生まれたとき、身近な人はどのような反応をしましたか?

小木曽まこさん
小木曽まこさん

偶然、環境に恵まれていたため、「命が助かって良かった」という反応を受けました。ただ、第二子の誕生の際には、「検査はするの?」と聞かれ、そのときはショックを受けました。

千瑛・七海・優衣・柚里亜
千瑛・七海・優衣・柚里亜

これまで、どのような壁にぶち当たりましたか?

小木曽まこさん
小木曽まこさん

ダウン症の症状の幅が広かったため、将来への先の見えない不安、トンネルを通っているような不安がありました。

本人の発達の遅れによる「言えないつらさ」、母の「分かってあげられないつらさ」もありました。あとは、なかなか自分の時間が取れないという大変さもあります。

千瑛・七海・優衣・柚里亜
千瑛・七海・優衣・柚里亜

きょうだい児とはどのような関係ですか?

小木曽まこさん
小木曽まこさん

障がいの有無関係なく、仲が良いですね。

千瑛・七海・優衣・柚里亜
千瑛・七海・優衣・柚里亜

今、社会に求めることは何ですか?

小木曽まこさん
小木曽まこさん

「バリアフリーという言葉がない世界」です。バリアフリーという言葉がある時点で、バリアがあるということになります。

当たり前のように、みんなが生活できるようになってほしいです。

千瑛・七海・優衣・柚里亜
千瑛・七海・優衣・柚里亜

私たちのなかには、将来、保育の道に進む人もいるのですが、もし「お子さんに障がいがあるのでは?」と思ったとき、保護者にどのように伝えたらいいですか?

小木曽まこさん
小木曽まこさん

強い言葉で伝えるのではなく「何か気がかりなことはありますか?」と言われると、傷つくことなく相談できると思います。

千瑛・七海・優衣・柚里亜
千瑛・七海・優衣・柚里亜

障がいのある子を育てるうえでのアドバイスはありますか?

小木曽まこさん
小木曽まこさん

自分を責めることは絶対にしないでほしいと思います。障がいがあることで、たくさん周りに支えられることが多いので、人の優しさに触れられます。ひとりで頑張りすぎないでと伝えたいです。

千瑛・七海・優衣・柚里亜
千瑛・七海・優衣・柚里亜

Nico’s Kitchenのおすすめを教えてください!

小木曽まこさん
小木曽まこさん

お店は駅から徒歩10分。おすすめのトルコライスは800円で、とんかつ、カレーピラフ、ナポリタンなど、ボリューム満点!エネルギー満点です!

千瑛・七海・優衣・柚里亜
千瑛・七海・優衣・柚里亜

必ず食べに行きます!!!

インタビューを終えて

この記事は県立藤沢清流高校の3年生の千瑛さん、七海さん、優衣さん、柚里亜さんがインタビューをおこない、作成しました!

「バリアフリー」という言葉をなくしたいということが素敵だと思いました。バリアフリーは障がいのある人のためになくてはならないと考えがちだけれど、バリアフリーの言葉をなくすことは障がいの有無に関わらず、生活しやすい世の中にできると思いました

障がいを持って生まれることは誰のせいでもないし、世間が否定していいものではないから、みんなが障がいに対する優しさを持って生きてほしいと思いました
(3年 千瑛さん)


つらいこともあったと思うけれど、ポジティブに物事を考えていたところがすごいと思ったし、娘さんのためにとった行動が私にはできないからすごいと思いました。

インタビューのときもたくさん話をしてくれて、聞いてくれて嬉しかったし、楽しかったです
(3年 七海さん)

人の優しさに触れられるという言葉がいいなと思いました。つらい時期もあっただろうけれど「いつか笑えるときがくる」とおっしゃっていたのが強くてかっこいいなと思いました。

将来保育関係の仕事に就きたいと思っているので、その際の良い接し方を教えていただけて良かったです
(3年 優衣さん)

インタビューを通して、私は自分の考えが根本から変わりました。もともと「障がいがある」ことは、その時点で普通の人とは違うという認識で、今の時代は世間的に障がいの有無関係なく過ごしやすい場が設けられていること、健常者の自分でさえできないことはたくさんあるけれど、障がいが加わればもっとできないことも多いと思っていました。

小木曽さんの障がいを最初は受け止められなかったというエピソードから周りの環境もあって「我が子として接することができるようになった」というところが印象的でした。将来、保育の道に進もうと思っているので、良い活用ができるといいなと思います。
(3年 柚里亜さん)

関連サイト

WRITER

障がいのアナ

いつも「障がいのアナ」をご覧いただき、ありがとうございます。

RECOMMENDおすすめ記事