インタビュー

【藤沢清流高校】理学療法士の宮﨑さやかさんにインタビュー!

この記事は、県立藤沢清流高校で社会福祉基礎の授業を受ける生徒が作成したインタビュー記事です。理学療法士の宮﨑さやかさんのプチ講演を受けて、3年生の小池真綾さん、柏木玲南さん、日向一心さんが質問内容を作成し、取材をおこないました。

参考記事:
高校生が福祉を伝える!:1回目(授業)2回目(インタビュー)3回目(記事作成)

理学療法士 宮﨑さやかさん(理学療法士歴13年)
湘南・県央エリアで『我が子の発達の【気になる】を直ぐに相談できる教室【つきのわ】』を開設。フリーランスの小児理学療法士として家族に寄り添い、活動している。

【プチ講演の内容】
今回は宮﨑さやかさんに、全国の理学療法士のなかで1〜2割しかいない子どもの理学療法士についてや開業したきっかけについて聞きました。また、靴のサイズ選びや市内で開催している親子様向けのイベントの様子などの具体的な活動内容を写真を用いて教えていただきました。

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

家の中で発達支援をするときに大変なことは何ですか?

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

病院とは違い、発達支援できる道具が揃っていません。なので、自宅に訪問させていただいた際には、まず、おもちゃ箱を見せていただきます。

その中からバランスボールの代わりにおもちゃのボールを使ったり、代わりになるものを探してから発達支援をおこなっています

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

全国の理学療法士のなかで、1〜2割の人は子ども専門でやっているを聞きましたが、それ以外の人はどんなことをしていますか?

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

1〜2割以外の人は、おもに、成人した人のリハビリテーションをしている人が多いです。その中には、脊髄麻痺の方とかもいらっしゃるので、少しでも良くなるようにリハビリテーションをおこなっています。他にもスポーツ選手の理学療法をしている方もいます。

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

宮﨑さんは何歳までの子どもを対象にしていますか?

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

幅広い年齢の人がいて、0〜18歳、20歳の人もいます。18歳以降の発達支援をする施設が少ないので、そのまま延長で発達支援を担当することもあります。

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

理学療法士の仕事の魅力は何ですか?

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

お子さんがすごく可愛くて、またお子さんが楽しんでいる様子を保護者の方と共有して、成長を一緒に追っていけることがこの仕事の魅力です

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

宮﨑さんにとって大切なものは何ですか?

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

自分の家族です。仕事に集中しすぎて家庭のことを放っておくと良くないと思うので、仕事と家庭をバランス良くできるように心がけています

あと、地域にかかりつけ理学療法士がいないので、理学療法を身近に感じてもらうことも大切だと思っています。そのためには情報発信をすることで親御さんに身近に感じてもらえると思います。

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

高校生のうちにやっておいた方がいいことは何ですか?

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

それぞれの養成校の特徴を調べて、オープンキャンパスに行き、自分に合った学校選びをするといいです。もう一つはリハビリ助手などの理学療法士に近い環境でバイトをしたほうがいいと思います。

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

宮﨑さんの資格勉強期間のスケジュールを教えてください。

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

専門学生のとき、1、2年生の頃は友人とライブハウスに行ったり、よく遊んでいました。ですが、3、4年生では病院や施設に行ったり、国家試験に向けて、一生で一番勉強しました

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

理学療法士以外の資格は、取得した方がいいですか?

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

とくに手話の資格は取ればよかったなと思っています。リハビリをするなかでのコミュニケーションの一つとして使うことができるからです。でもそんなに急いで取る必要はなくて、理学療法士になってから必要なものと取る感じでいいと思います

小池・柏木・日向
小池・柏木・日向

子どもや親と接するときに気をつけていることは何ですか?

宮﨑さやかさん
宮﨑さやかさん

親の考えを否定しないことです。親はいろいろ考えて実践されているから、それを認めることが大切です。あと、過去を振り返らせず、今どうするかを考えてもらえるようにしています。

また、保護者との距離感や聞き取りを大切にしています。お子さんの普段の様子は保護者が一番わかっているを思うので、それを聞けるような距離感と聞き取りを大切にしています。

インタビューを終えて

この記事は県立藤沢清流高校の3年生の小池真綾さん、柏木玲南さん、日向一心さんがインタビューをおこない、作成しました!

今回初めて現役で働く理学療法士の方にお話を聞いてみて、実体験を含めた貴重なお話を聞くことができました。とくに保護者に対して心掛けていることの「否定しない」「過去を振り返らせない」という言葉は、誰に対しても大切なことだと思ったので、自分の将来でも活かしたいと思いました
(3年 小池真綾さん)

自分が将来やりたいと思っている職業なので、聞いていて「なるほど」とか「そんなことがあったんだ」とか新たな発見をすることができました。地域にかかりつけ医はいるけど、かかりつけの理学療法士はいないよねと言っていて、確かにそうだなと思いました。リハビリを受けたいけど、受けられなくて困っている人もいるかもしれないので、もっともっと理学療法を身近に感じてもらうことがすごく大切なんだなと思いました。

子どものときから障がいがある人はなるべく早めにリハビリを受けるべきなのに、受けられない人もたくさんいるので、子どもを対象にした理学療法士が増えればいいなと思いました。私も将来子どもの理学療法士になりたいと思っているので、より多くの子どものリハビリをして、理学療法を身近に感じてもらえるようにしたいと思いました
(3年 柏木玲南さん)

理学療法士の宮﨑さやかさんにお話を聞いて、小児分野の仕事内容やこれからのアドバイスをしてもらい、とても貴重な体験ができました。とくに印象に残っていることは、仕事の魅力を聞いたときに「子どもの成長を一緒に楽しめる」と話していて、小児分野以外でも、ケガを一緒に治すことやリハビリをして歩けるようになるなど、利用者さんと一緒に成長していく職業で、とてもやりがいがある素敵な仕事だと思いました

宮﨑さんがとても明るく話しやすくて、雑談や気軽に質問ができ、インタビューをしていて、とても楽しかったです。読者の皆さんに伝えたいことは、世界には障がいのある人がいたり、高齢の方やまだ幼い子ども、ちょっと変わっている人など、いろいろな人がいるので、たくさん人と交流してさまざまな視点から考えることで、今よりもっと良い世の中にできると思います
(3年 日向一心)

WRITER

障がいのアナ

いつも「障がいのアナ」をご覧いただき、ありがとうございます。

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