インタビュー

【高校生ライター】障がいとの人生~シリュウさんへのインタビュー~

高校生記者 インタビュー

こんにちは!インターンの相原美月です。

今回はワンハンドマジシャンのシリュウさんにインタビューをさせていただきました。

シリュウさんは幼いときに交通事故に遭い、左上下肢機能障害という左の手足が不自由になったそうです。そんなシリュウさんにいくつか質問をさせてもらいました!

高校生記者
高校生記者

どうして、左手が使えないことを武器にして「マジックをやろう」という考えになったんですか?

退院したときに見たテレビで、病院にいる子ども達にピエロの格好をして元気に楽しませるというホスピタルクラウンという存在を知り、今でこそ障がい者のパフォーマーはいますが当時は全然いませんでした。そして患者さんの前でパフォーマンスをしたとき、患者さんの中にも障がいを持っている方はいるわけで、ショーを見ている間は楽しいけれど、心のどこかでパフォーマンスができるのは体が動くからだ…と思ってしまうのではないか、それはとても寂しいなと思ったというのと、手品は両手でやるものだけど片手でできたら面白いんじゃないか!と思ったからです。

シリュウさん
シリュウさん
高校生記者
高校生記者

シリュウさんは【みんなでアート2020】というイベントの中で「今悩んでいる人もある意味、障がい者」と言われていたのは、なぜですか?

障がいって左手が使えないとか目が見えないとか表面的なものだけじゃないと思うんです。たとえば、障害物競走も「障がい」ですし、道で石につまづくのも「障がい」といえます。つまり、悩んでることがあるのは1つの障壁(障がい)といえると思いました。

シリュウさん
シリュウさん
高校生記者
高校生記者

シリュウさんは今までたくさんマジックショーをやってこられたと思いますが、その中で印象に残っているショーはありますか?

視覚障がい者の会でショーをやったことですね。

シリュウさん
シリュウさん
高校生記者
高校生記者

そこでは、どのようなマジックをやったんですか?

基本的にはトランプ中心ですね。視覚障がい者といっても全く目が見えない方ばかりではなくて、色盲の方や弱視の方もいますし、全盲の人をサポートしたいみたいな方もいました。マジックの中にもマジシャンが何もやってないように見せて実は現象が起こっているというマジックがあるので、手伝ってもらう方を全盲の方にして実際に現象が起こったときに目の見える人がリアクションをして、手伝ってくれた方が、あ!できたんだ!というやり方もありだと思いました。

シリュウさん
シリュウさん
高校生記者
高校生記者

シリュウさんが今伝えたいことはなんですか?

「笑いはムダにこそある」ということです。今、世の中の流れは「効率性」や「利便性」を求められている時代ですが、今の時代はYoutubeなどのメディアがすごく発達しているので、「役に立つから」とかではなく、ただただ「好奇心」だけで動いてみたりするのも大事なのではないかと思います。

シリュウさん
シリュウさん

インタビューを終えて

マジックをやろうと思ったのはなぜか?という最初の質問をしたときに、私は、シリュウさんの考えは単純にすごいなと思いました。自分がもしシリュウさんと同じ立場にだったらそんな考えにならないと思いました。

そして、最後の「今、伝えたいこと」も心に残りました。

確かに、大学の授業や会社などでは効率性を求めることは必要不可欠のように思えます。それでも社会で求められているのは会社に役立つ人間だったりするので、Youtuberのように好奇心で突き進んでいるような方を見ると自分が楽しい気持ちになりますよね。

そうなると、やはりコロナウイルスで不要不急の外出ができなくなっていますが、シリュウさんのようなマジシャンなどの娯楽が大切になりますよね!

今回シリュウさんにインタビューさせていただいて、シリュウさんという方はすごいなと思うばかりでした。シリュウさんの中にしっかりと軸があってそれは私なんかでは作り上げることのできない軸だと思います。そんなシリュウさんにインタビューができてすごく勉強になりました。ありがとうございました!

インターン 相原美月

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