「ボランティア」という言葉は、もともと「火山」を意味する英語「ボルケイノー」からきていると言われています。「ボルケイノー」の「ボル」には「意思」とか「自発性」という意味があるので、ボランティアが大切にしていることは、「自分から行動を起こして、やろうという気持ち」ということになります。

言われてするものではなく、自分からやりたいと思ってすることがボランティアです。特別なスキルがなくても、自分の意思で、お手伝いが必要な人と、楽しい時間をいっしょに過ごすことが大切です。

ふじさわボランティアセンターでご案内するボランティアは、お手伝いが必要な高齢者や障がい者の方を支援する活動が中心ですが、福祉に限らず、動物保護活動や募金活動、環境保護活動などのボランティアもあります。例えば、藤沢ですとビーチクリーンなどもボランティアです。

ふじさわボランティアセンターは、お手伝いが必要な人と、ボランティアをしたい人をつなげるお仕事をしています。

ボランティアセンターでは、いろいろなボランティアを紹介していますが、「体を動かすのが好きか」「自分の特技は何か」「人とまじわることが好きか」などを最初に考えて、そこからボランティアを探し始めるといいです。

体を動かすのが好きなら、障がい者といっしょにスポーツをするとか、高齢者の公園体操のお手伝いをするとかがあります。高齢の農家さんのお手伝いをするボランティアもあります。勉強が得意なら、塾にいけない子どもたちに勉強を教える学習支援のボランティアなどがあります。人とまじわるのが好きな人は、人のお話を聞いてあげる「傾聴（けいちょう）」ボランティアなどもあります。

ひとことで言うと「生きがい」「やりがい」のためだと思います。誰かのために役に立ちたいという気持ちが根底にあると思います。

仕事とは違い、ボランティアは自由な発想でできるので「何かをしなきゃいけない」というものがないのも理由だと思います。お仕事とは違い、無理のない範囲でおこなうのがボランティアです。

ボランティアさんたちから活動資金を集めることもありますが、ボランティアさんの活動を支援する団体や企業があるので、そこからの補助金を上手に使っておこなっています。例えば、子ども食堂などは、支援をしてくれる人や企業があります。

人のためになることで達成感を感じたり、満たされるものがあったりすると思います。活動を通して、自分の心にも変化が生まれることが楽しくなるので、ボランティアを続けるのだと思います。

高齢者のいる施設などでは、小学生が遊びにきてくれると、孫がきてくれたような気持ちになりとても喜ばれます。最近は、おじいちゃん、おばあちゃんといっしょに住んでいる小学生も少ないので、小学生にとっても良い機会になると思います。

障がいがある子どものいる施設などでは、障がいがあるなしにかかわらず、小学生が遊びにきてくれるのはとてもありがたいことです。環境保護など、身近な場所でできるボランティアは多くあります。小学生ががんばっていると大人もがんばろうという気持ちになります。