お知らせ

【活動報告】藤沢翔陵高校で共生社会に関する授業(講師)

先月、5月16日(金)に藤沢翔陵高校で授業を担当しました。5時間目は高校2年生、6時間目は高校1年生が対象で、600人近い生徒たちを前に話をすることができました。

「まなびのOS」という授業で、共生社会について考える内容です。事前課題として、合理的配慮を柔軟に考える必要がある場面を用意し、自分だったらどのように工夫するかを考えてきてもらいました。どちらの学年の生徒も積極的に参加してくれ、日頃、学校のなかで出会う具体的な場面についての質問が多かったです。

まなびのOS

授業で使用したスライドの一部です。

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生徒たちの感想

授業終了後、任意のアンケートにご協力いただきました。任意だと、なかなか回答をもらえないかなと思っていましたが、想像をはるかに超えて、295名の方から感想をいただきました。一部ですが、ご紹介させていただきます。

●自分の知っていた事柄以外の知識を得られたのでとてもよかったです。自分でも障がいのある方へのサポートや周りの人への配慮についてもっと考えていこうと思います。
●「障がい」というものに対して、新しい認識ができた。
●自分も注意欠陥多動症と学習障害なので、今回周りに理解してもらえたらと思いました。
●どれだけ注意をしていても相手に不快な気持ちをさせてしまうことがあると知り、今までよりも相手の気持ちを考えながら話そうと思いました。
●多様性という曖昧で言葉に表しにくいものを、具体的な例を挙げてわかりやすく伝えてくださったため、内容が頭にすっと入ってきた。
●色々と考え直すことができた。
●環境自体が「障がい」という言葉が印象に残りました。
●違いをなくすのではなく受け入れることが大切だとわかりました。なので、まずは相手にどうしたら良いかなどのコミュニケーションをとっていくことが、その人とのわだかまりをなくせる手段だと思いました。すごくためになる授業をありがとうございました。
●人々が平等に生きていける社会ができると、いろいろな人がいい思いをすると思います。
●授業の話もわかりやすく、障がいのことも別の立場で見てみると考えが変わっていた。
●多様性とは少人数の人のことだと思っていたけど、本当は違った。壁をなくせるようにしたい。
●障がいがある人でも、対話をすることでバリアをなくせることがわかった。
●「対話を諦めない」という考えは全くその通りだと感じた。これは、すべての人に関係すると思うので非常に役に立った。
●臨機応変に対応する力を身につけることが大切で、社会の中の障がいをなくすことにつながる。 多様性とは今までは性についてのことかと思っていたが、さまざまな違いを尊重し合うことだと学んだ。私はこれから点字ブロックに自転車が置いてあったらどかし、駅などで白い杖をついてる人がいたら声を掛けてみます。
●今の社会は、いろいろな人との共生が少しずつ実現されつつあるが、まだまだな部分もあり、これからの社会を良くしていくためにも、まずは自分が障がいのある人を理解することが大切だと思った。
●無理だと決めつけずに、柔軟な思考でお互いが納得できる方法を見つけていくことが大切で、障がい者にも相手にも配慮した考え方が大切だということがわかった。私たちも障がい者のためにも、目に見えるバリアだけでなく目に見えないバリアを取り除いたり、合理的配慮をして障がい者も暮らしやすくできるような街をつくることができるように頑張っていきたいと思った。
●障がい者の方が抱えている社会的問題について考えることができて、実際に自分がその場面に遭遇したときどうするべきか、ということが分かった。それに話の構成がわかりやすくて良かったし、事前課題について問いかけたり質問したりと飽きさせない工夫があったのも良かった。事前にたくさん考えて準備しないと出来ないような講演でいいと思った。
●身近すぎて気づかないことを改めて知ることができました。
●僕には障がい者のつらさはわからないが、理解したいと思えた。
●こんなに社会の中に壁があるとは思っていませんでした。
●自分とは違った考えを持った人や違う個性を持つ人を理解して、一緒に生活していくことが大切なのだと感じました。
●「共に生きるとは柔らかく生きること」という講座を通じて、障がいのある人々との関わり方の重要性を再認識しました。多様性を受け入れ、お互いの違いを尊重し合うことで、より豊かな社会が築けると感じました。柔らかさがもたらす理解や共感が、真の共生を実現すると信じています。

感想をすべて載せたいほど、素敵でしたが、ほんの一部をピックアップさせていただきました。

とても貴重な機会をありがとうございました!

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WRITER

小川 優

大学で看護学を学び、卒業後は藤沢市立白浜養護学校の保健室に勤務する。障がいとは社会の中にあるのでは…と感じ、もっと現場の声や生きる命の価値を伝えたいとアナウンサーへ転身。地元のコミュニティFMをはじめ、情報を発信する専門家として活動する。

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