お知らせ

【活動報告】地域福祉シンポジウム「孤独・孤立を考える」(司会)

2月9日(日)、湘南台文化センター(市民シアターホール)にて、地域福祉シンポジウムが開催されました。「孤独・孤立」をテーマにした内容で、障がいのアナは司会を担当しました。

当日の内容

地域福祉シンポジウムは、第1部では特別講演「孤独・孤立って?〜動向を知る〜」(特定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい 大西連さん)、第2部では湘南エリアでの具体的な取組みをする3名の方(ヒューマンスタジオ 不登校・ひきこもり研究所 丸山康彦さん、株式会社Lively 岡えりさん、ひとりやないで!〜統合失調症の親と向き合う子どもの広場〜 樅山枝里さん)のトークセッションがおこなわれました。

 詳細は、地域福祉シンポジウムを開催しました!(藤沢市公式サイト)をご覧ください。

なぜ「孤独・孤立」?

令和6年4月1日に施行された「孤立・孤独対策推進法」をうけ、社会全体で「孤独・孤立」に対応していくことが求められるようになりました。

「孤独」も「孤立」も特定の人が抱えるものではなく、誰もが抱える可能性がある身近なものです。「孤独」とはひとりぼっちと感じる主観的な感情、「孤立」とはつながりや助けのない客観的な状態をいいます。その2つはつながっていて、「孤独」を感じていれば、孤立していく可能性もありますし、「孤立」していれば、孤独を感じていくものだと思います。

「孤独」も「孤立」も個人のなかにあるように思えるかもしれませんが、これは社会が生み出しているものです。心健やかに過ごすことができ、必要なときに自分がつながりたい相手とつながれる、その状態を社会がつくっていかなくてはいけないと思うのです。今回の法整備は、「孤独・孤立」は個人の問題ではなく、社会の問題であると、捉え方が一歩前に進んだように感じ、嬉しく思っています

Ana Letter にできること

私たちが発信する情報が、皆さんの心を少しでも柔らかくすることができたらと願っています。孤独・孤立の根底にはさまざまな課題が絡み合っています。そして、孤独になっていく背景には、「理解してもらえなかった」「見られているようで怖かった」「自分だけだと感じた」など、人との関わりを介した寂しさや苦しさがあります。

孤独・孤立対策は「つながり」がキーワードになりますが、悲しくも「つながり」から傷つき体験が生まれて孤独になってしまうこともあります。お互いの大切にしているものを知り、お互いの大切にしているものを大事にし合う、心のゆとりが必要なのだと思います。

Ana Letter は、これからも価値観を柔らかくする記事をつくっていきます。さまざまな背景のある人の生き方を知ることで、「私の考えもあなたの考えも、どちらも素敵でどちらもOK」と思っていただけたら、嬉しいです

司会のご依頼をいただいたとき、「テーマが【孤独・孤立】なので、障がいのアナさんにお願いしたい」と言ってもらうことができて大変嬉しく思いました。貴重な機会をありがとうございました。

WRITER

小川 優

大学で看護学を学び、卒業後は藤沢市立白浜養護学校の保健室に勤務する。障がいとは社会の中にあるのでは…と感じ、もっと現場の声や生きる命の価値を伝えたいとアナウンサーへ転身。地元のコミュニティFMをはじめ、情報を発信する専門家として活動する。

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