余暇活動・サークル インタビュー 団体 障がいとは

知的ハンディのある人たちの魅力や可能性を知ってもらいたい(NPO法人ドリームエナジープロジェクト代表 内海智子さん)[No.001]

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「彼らの表現って素敵でしょう?」笑顔で語るのは、NPO法人ドリームエナジープロジェクト代表の内海智子さん。この春に会場でライブ開催する予定だった「素敵な出逢いコンサート」は、10月中の1か月間、限定配信のオンラインコンサートとして開催されました。11月以降は団体のホームページからアクセスすると視聴できる形で配信を続けています。

「素敵な出逢いオンラインコンサート」を視聴してみると、「表現したい」という気持ちにあふれている皆さんと出逢うことができました。コロナ禍だからこそ「ひとりではない」「同じ社会の中で頑張っている」というメッセージを私たちに伝えてくれていると感じました。

 

「素敵な出逢いオンラインコンサート」を視聴した人からは、どんな声が届いたのでしょうか

「優しさとあたたかさにあふれていた」 「それぞれの個性が発揮された発表で楽しませてもらった」 「元気をもらった」 「表情をしっかり見ることができて、オンラインならではの良さだと感じた」 「自分もがんばろうと思った」 「どんな訓練よりも伝えたいという気持ちを持つことの大切さを感じた」 「障がいを持つ幼い子供を育児している方々に観てもらいたい。」 などなど、多くの温かい声をもらいました。

 

今回のコンサートの「とくにここを見てほしい!」というところを教えてください

1部のコンサートでは、麻由さんのピアノ演奏の情感の豊かさ、優しさ、隼吾くんの独唱の「歌が大好き」というあふれる思い、八木健一さんのハープ演奏の癒やしの音色、をぜひ味わっていただきたいです。

2部の「ドリプロメンバーたちのメッセージ」では、それぞれの「伝えたい」という気持ちが個性豊かに表現されているので、ぜひそこを観ていただきたいと思います。

 

想いを伝える皆さんは輝いていました。伝えたくなるほど好きなことって彼らにとってどんな存在なんでしょう?

障がいがあろうがなかろうが、好きなものや好きなことがあるって幸せですよね。でも私たちにとって好きなことというと「趣味」という言葉でいわれますが、彼らにとって好きなことはいきいきと生きる原動力だと思うんです。彼らは好きなことに、純粋に熱くなりますし貪欲です。彼らにとって、好きなことは夢中になり集中できることであり、集中したときには、信じられない力が出るんです。日頃、苦手なことや出来ないことが多い分、自信を失うこともあるのですが、好きなことには俄然がんばりますし、好きなことを通して自分を表現できると、満足感や自信をもつことができますよね

それは自己肯定感につながって、またがんばろうってなるんです。

 

知的障がいのある人にこんなにユニークで豊かな表現活動ができると思っていませんでした

知的にハンディのある人は、しゃべることが苦手だったり、言葉で表現することは難しいかもしれません。でも音楽やダンスなど様々な彼らの表現活動にはたくさんの想いやメッセージが込められています。好きなことと出逢い、取り組む機会があれば、彼らは根気強く向き合います。だって、彼らは表現するのが好きだし、表現したいんです。本当に私たちでは思いもつかないようなことや、常識にとらわれないユニークさがあって、いつも驚かされます。彼らにはたくさんの可能性があることを知ってもらいたいです

 

知る機会って大事ですね。

その通りです。今の日本ではなかなか知的にハンディのある人と触れあう機会がないので、どんな人なのかがよく分からないんですよね。今回のオンラインコンサートを観て、知ってもらうことも大切だと思っています。「障がいのアナ」でインターンシップをしている高校生の感想も読ませてもらいましたが、「ダウン症なのに、障がいがあるのに、こんなことができてすごい!」といった内容がありました。もちろんいろんな感じ方があるでしょうし、「この程度ね」って思う人もいるでしょう。でも多分この高校生の感想はすごく正直で社会にある多くの方の感想なんだろうと思います。実際にダウン症や知的障がいのことをよく知らず、イメージで「何も出来ない」「こわい」と感じている人が多いのではないでしょうか。まずは知ってもらうこと、そこから、彼らの優しさであったり、ユーモアであったり、とても魅力的な存在であることをわかってもらえるんじゃないかなと思っています。

 

これから先、どんな社会になっていったらいいなと思いますか?

彼らが知らん顔されたり、「自分たちとは違う」と遠巻きにされたりしない、いっしょに生きよう、とお互いがお互いを支え合う社会、寛容な社会、それは彼らがいきいきと生きられる社会でしょうね。そういう社会は、障がいのある人にとって生きやすいだけでなく、誰にとっても生きやすい社会なんだと思います。

どんな人でも、たとえ今障がいをもっていなくとも事故や病気で障がいを持つ可能性は十分あるだけでなく、誰もが心に弱さを抱えて生きているんですから。

表現活動をすることで、自分に自信をもつことができ、自分に満足をしている様子を見ていると、私たちが彼らから教えてもらうことは多いなと気づかせてもらいます。ひとつのきっかけとして、ぜひ「素敵な出逢いオンラインコンサート」を観ていただき、彼らの魅力に触れてもらいたいと思います。

ドリームエナジープロジェクトHPはこちら

 

インタビューを終えて

障がいの有無に関わらず、「表現」というものはとても難しいものです。

伝えたいと思うこと、見てもらいたいと思うこと、そのために頑張れること…

そのひとつひとつが、私たちの心を動かしてくれるのだと思います。

好きなことは生きる原動力… 忘れていた大切な感情を思い出しました

私は彼らの表現を見ていると、そのあふれる想いに感動するとともに、私は日々何のために生きているのだろう…私の好きなことは何なのだろうと原点に立ち返らせてもらう機会をいただいているように思います。

好きなこと、一生懸命になれること、見てもらいたいこと、伝えたいこと、皆さんは何を思うのでしょうか?

 

内海さんがインタビューの中で触れてくれた、高校生記者の感想はコチラ♬

何も持っていない人より上手(高校生記者No.01)

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小川 優

大学で看護学を学び、卒業後は藤沢市立白浜養護学校の保健室に勤務する。障がいとは社会の中にあるのでは…と感じ、もっと現場の声や生きる命の価値を伝えたいとアナウンサーへ転身。地元のコミュニティFMをはじめ、情報を発信する専門家として活動する。

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