コラム

【活動報告】ふじさわ障がい者お仕事フェア(講師)

1月19日(金)、20日(土)、藤沢商工会館ミナパークで、ふじさわ障がい者お仕事フェアが開催されました。

そのなかで、障がいのアナは「合理的配慮の説明」を担当しました。

合理的配慮の説明

令和6年4月1日から、事業者による合理的配慮の提供が義務化されることを受けて、制度の説明、建設的対話のポイントなどをお伝えしました。

1月19日(金)は事業者向けの「合理的配慮の説明(企業向け)」を1回、20日(土)は障がいのある人向けの「合理的配慮の説明」を2回実施しました。大切な内容をお伝えできたこと、また、多くの方にご参加いただけたこと、とても嬉しかったです。

当日の内容

スライドの一部をご紹介します

障がいのアナでは、合理的配慮に関する研修のお手伝いもおこなっています。事業に合わせた対応の工夫、障がいのある人・事業者それぞれの伝え方など、必要な内容に合わせた研修をつくるので、お気軽にご相談ください。

19日、20日の流れ

2日間、異なる視点から考える合理的配慮の研修をおこないました。

自己紹介・団体紹介

私たちの目指す社会などをお話ししました。

合理的配慮を考える前に

前提となる2つのポイントをご紹介しました。

前提として、障がいは社会のなかにあります。障がいを生み出す社会や環境を変えることで、これまでできなかったことが可能になったり、問題を解決したりすることができるようになります。

また、目に見えやすいバリアだけでなく、4つの視点を意識し、さまざまなバリアを取り除いていくことが大切です

合理的配慮とは

内閣府リーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」も合わせて紹介しました。

障害者差別解消法の改正され、令和6年4月1日から、事業者による障がいのある人への合理的配慮の提供が義務化となります。

合理的配慮の提供は、前例と比較するものでもなく、個別の状況に応じて、柔軟に検討することが必要です。障がいがあってもなくても、同じようにできる環境を整えることは、決して特別扱いではありません。

具体的にやっていくこと(事業者向け)

大切なポイントは「障がいのある人と事業者で対話を重ね、ともに解決策を検討していく(建設的対話)」です。私たちは、家族や友人など、価値観の異なる人と毎日対話をして、ともに暮らすことができています。そこには自然な合理的配慮があります。

障がいのある人の状況や求めているものが、自分の経験と異なり、わからないことも多々あります。だからこそ、対話をして教えていただきましょう

より良い伝え方(合理的配慮を求めるとき)

事業者のなかには、障がいのある人と関わったことのない人も多くいます。そうすると、これまでの経験と離れているため、状況を伝えても想像ができず、対応策が出てこないこともあるでしょう。

合理的配慮の提供を求めるには、何かしら主張をしなくてはいけない場面が出てきます。そのときに必要なのが、アサーティブなコミュニケーションです。対応策は、障がいのある人だけでも、事業者だけでもなく、一緒に考えていくことが大切です

合理的配慮の研修

障がいのアナは、合理的配慮の提供に関する研修のお手伝いをしています。それぞれの事業において想定される合理的配慮の提供、障がい特性や性格に合わせたより良い伝え方などをお伝えします。

合理的配慮の義務化は、今まで近づけず、話すことができなかった人同士が、対話をしながら知り合い、新しい世界を目指せる素敵な機会になると信じています。「制度の義務化」と聞くと堅苦しいのですが、「お話ししましょう」という柔らかい社会の兆しだと思っています。よりよい藤沢を目指して、一緒に取り組んでいきましょう。

WRITER

小川 優

大学で看護学を学び、卒業後は藤沢市立白浜養護学校の保健室に勤務する。障がいとは社会の中にあるのでは…と感じ、もっと現場の声や生きる命の価値を伝えたいとアナウンサーへ転身。地元のコミュニティFMをはじめ、情報を発信する専門家として活動する。

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