コラム

【活動報告】藤沢ふれあいフェスタ2023(展示、司会)

12月2日(土)に藤沢市地域福祉プラザ(藤沢市役所分庁舎)、藤沢市役所本庁舎で『藤沢ふれあいフェスタ』が開催されました。2019年に第1回目を迎え、今年で3回目。障がいの有無に関わらず、みんなが楽しめるお祭りです。

このキャッチコピーを聞くたびに「すべてのお祭りが、みんなが楽しめるお祭りになってほしい」と思ってしまいますが、この言葉をあえて語ることが、すべてのお祭りを少しずつ進化させていく一歩になるのだと思います。

多くの方に、このお祭りに来ていただき、ちょっとした工夫で「みんなが楽しめる」に近づけることを知ってもらえたら嬉しいです

障がいのアナは「展示」と「司会」

障がいのアナは、分庁舎1階で活動展示と本庁舎1階のふれあいステージで司会を担当しました。当日の様子を写真とともに紹介します!

分庁舎1階 展示

今年は、これまで取材させていただいたインタビュー記事を展示しました。当日の飾りつけは、インターンに来ている高校生と一緒にやりました。

飾ってみると、たくさんのインタビュー記事!

多くの方々にご協力いただいて、私たちの活動があることを実感します。展示した記事の下には、二次元コードをつけて、すぐにその記事を読めるようにしました。

展示をアップにすると、こんな感じです♬

この展示にもありますが、現在、藤沢市役所障がい者支援課とともに、共生社会を実現するための本を作成中です。読むことで心がやわらぎ、いろいろな人と「ともに生きたい」と思える冊子を目指しています

冊子には、地域の皆さんの声をたくさん盛り込みたいと考えています。皆さんの率直な想いを、引き続き、お待ちしています

ふれあいステージ 司会

藤沢市内で司会をしていると、白浜養護学校の卒業生が会いに来てくれることがあります。私がアナウンサーになったのも、障がいのアナを立ち上げたのも、白浜養護の子どもたちが原点。これ以上の幸せはありません。

原石が集まる場所

藤沢ふれあいフェスタには、私が「伝えたい」と思うものの原石がたくさん集まっています。ステージを盛り上げる演者さんや出店者さんの想いや表現はもちろん、会場に来ている方々の言葉や行動に、多くの気づきがあります。

ステージであれば、時間通りに進むことで心が落ち着く人もいれば、もっとゆっくり進まないと落ち着かない人もいます。しっくりこない状態を何とかやり過ごせる人もいれば、不安でたまらなくなる人もいるでしょう。

同じ空間の同じ場面に「らく」と「つらい」が混在するのが、社会のように思います。どの行動をしても、みんなの「らく」にはなれません。だからこそ、答えを一つにしないで、きっと楽ではない人もいるはずと想像し続けることが必要なのだと思います

一人ひとりの感覚や価値観は違うので、最適解は無数にあります。そして、一人ひとりの見ている世界も無数にあります。自分にとっては突拍子のない出来事であっても、その人にとっては理由のある順序だった行動であることも多いです。自分とは違う感覚に触れることで、価値観は柔らかく広がっていく

「障がいの有無に関わらず、みんなが楽しめるお祭り」と語る今だからこそ、自分のペースで「違い」と向き合い、ただ「違い」のままで終わらせず、ゆっくりと自分を広げる機会になるのではと思うのです

WRITER

小川 優

大学で看護学を学び、卒業後は藤沢市立白浜養護学校の保健室に勤務する。障がいとは社会の中にあるのでは…と感じ、もっと現場の声や生きる命の価値を伝えたいとアナウンサーへ転身。地元のコミュニティFMをはじめ、情報を発信する専門家として活動する。

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