コラム

【活動報告】手話の世界へGO!神奈川県手話普及推進イベント(司会)

11月26日(日)にアリオ橋本で『手話の世界へGO!〜めざそう!手話で話せる街かながわ〜』が開催されました。神奈川県では、平成28年3月に神奈川県手話推進計画が策定され、手話の普及啓発が進んでいます。

イベント当日は、県内の多くの学校の手話パフォーマンスをはじめ、デフリンピックの紹介や陸上のスタート体験、手話を知ることができる各種コーナーが用意されました。障がいのアナは、今年も司会として関わらせていただきました。

このイベントは、神奈川県が毎年開催し、手話の理解や手話の学び、手話を使う環境づくりへの理解、ろう者とろう者以外の人の相互理解を深めることを目的としています

学生たちの発表では、パフォーマンス部分だけでなく、すべてを手話で伝えているのが印象的でした。これは手話の役割を考えれば当然なのですが、挨拶をする学生がいれば、その隣にそれを手話通訳する学生がいるという状態です。

「聴覚に障がいがある人も、そうでない人も、楽しめるように」を実現するためには、手話歌を発表するだけでは足りません。発表への想いなど、その前後で紹介するすべての情報を、音声言語だけでなく手話でも伝えること、それが「情報保障」であることを実感します

私たちの日々の会話は、何気ない情報の集まりです。「これは必要な情報だから手話でも伝える、これは大した情報ではないから手話にしなくてもいい」ではなく、何気ないすべての情報がそれぞれの言葉で届く社会を目指していくことが必要です

あらためて、神奈川県手話普及推進イベント実行委員会の皆さま、当日ご一緒させていただきました出演者の皆さま、手話通訳・要約筆記の皆さま、本当にありがとうございました。

WRITER

小川 優

大学で看護学を学び、卒業後は藤沢市立白浜養護学校の保健室に勤務する。障がいとは社会の中にあるのでは…と感じ、もっと現場の声や生きる命の価値を伝えたいとアナウンサーへ転身。地元のコミュニティFMをはじめ、情報を発信する専門家として活動する。

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