コラム

ライター養成の基礎講座が終了しました!

障がいのアナの新たな取組みとして、Ana Letter のライター養成が始まっています。3月には2種類の基礎講座を実施。その様子をご紹介します!

基礎講座の内容をチラッと紹介

平日夜クラス、日曜朝クラスをつくり、講座を実施しました。

基礎講座01では、障がいのアナが大切にする伝え方やメディアの変遷などについてお伝えしました。情報希少時代から情報過剰時代へ。近年ではアルゴリズムやプロファイリング技術が発達し、興味のない情報がより入りにくい時代を迎えています。

また、基礎講座02では、福祉についての理解を広げ、AnaLetterの構造や記事を書く際に必要なポイントなどを具体的にお話ししました。

受講生の声(一部抜粋)

・講座の中で「障がい者が嫌いだ」という人が居て然るべきだし、その価値観を否定しない、というお話があった。 私は障がい福祉の世界が好きで、つい「こんなに素晴らしいんですよ!!」といきすぎた表現をしてしまいそうだな、と感じた。 白黒つけず、柔かく伝えていくことを常に大切にしていきたい。

・インタビューは「人生の一部を分けていただく、ありがたい時間」というお話も印象深い。「誰かの役に立つのなら」と、取材を引き受けてくださる方たちの、”人生の一部”を丁寧に形作っていきたい。

・今回の講座の中で、障がいのアナとしての想いや、受け取る側の方々の心理や社会情勢も合わせてお伝え下さったので、改めて自分の行動を振り返るチャンスを頂きました。いろんな場面で活かしていきたいと思います。

・自分の心の声を拡張してくれる存在は、いつも貴重だと思う。会話の中で感じることもあるし、読書中に感じることもある。 障がいのアナに出会ったことで、その気持ちは一層強くなった。

・これから活動していく中で、取材をする際は、お話を引き出しやすくし、何を伝えようとしているかをキャッチしたい。そして、より事実に即した言葉で表現出来るように努めたい。

・ 講座の中で「取材先の間口を広げて、たくさんの読み手に興味を持っていただけるメディアにしよう」というお話があった。福祉と関わりがない方も、その入り口になりそうな場所が藤沢にはたくさんある。まずは知ってもらうことから少しずつ福祉が日常に溶け込むようになっていくと嬉しい。

・私は福祉の世界に出会って自分の心が救われた。障がいのアナというメディアを通じて、福祉のあたたかさを伝える一助になりたいと思う。そして、皆がそれぞれのペースで進める社会にしていきたい。

・以前、障がいのある女性の個展をレポートしたことがありました。「障がいがあるのに」という捉え方をするのは、何か違うと感じて、あえてその方の紹介の中で、そのことに触れずに放送。上司には、後で、最初に「障がい者の方」と紹介するべきだったと指摘をされました。今でも、どちらが正解だったか答えはわかりません。でも、常にそういった疑問や視点を持ち続けて、取材の対象者の方と一緒に考えながら、学びの時間を積み重ねていきたいと考えています。

・今回の講座で文字数やスタイルに大きなこだわり、理論的な意味があることを知り、理解が深まりました。

・(実際の家族との経験からも)当事者、家族でなければわからないつらさ、想いというのがあり、現実を受け入れ難いものです。(今後、ライターとして活動し始めたら)できるだけ、当事者やご家族のお話を直接伺うチャンスをつくると同時に、支える立場の方の存在もご紹介したいと思います。

たくさんの色を楽しみに

受講生の感想等を拝読し、その方、その方が重ねてきた人生の時間を感じました。インタビューには、必ず、ライターの人生観が映ります。

障がいのアナは「伝え方」に重きを置き、自分たちの「伝え方」にプライドを持っているメディアです。団体としての非常なこだわりと、新規ライターの皆さんが重ねてきた想いや世界観が混ざり合ったとき、この「Ana Letter」自体が、もっと柔らかく広がりを見せることを確信しました

これからのステップが本当に楽しみです。読者の皆さんも、Ana Letterの成長と広がりを楽しみにしていただければ幸いです。

WRITER

小川 優

大学で看護学を学び、卒業後は藤沢市立白浜養護学校の保健室に勤務する。障がいとは社会の中にあるのでは…と感じ、もっと現場の声や生きる命の価値を伝えたいとアナウンサーへ転身。地元のコミュニティFMをはじめ、情報を発信する専門家として活動する。

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