コラム

この世界は、穏やかなリズムのなかでキラキラと光っている

皆さんの毎日はどんな色で、どんな輝きでしょう?私の目に映る世界は、不思議なくらいキラキラと光っています。残念なこと、悲しいこと、腹立たしいこと…負の感情といわれるようなものも、私にとっては愛おしい。美しい「今」を、その一瞬一瞬のなかで大切にしていきたい。

心穏やかに世界をみる

お湯を沸かして、紅茶を淹れる。感覚で淹れていた茶葉の量や浸出時間を、書いてある通りに守ってみる。いつもと違うことをして、それだけのために時間をつかってみると、違う世界がみえてくる。意外と、時間はゆっくりと流れていることに気がつく。

心穏やかに世界をみる。日々の出来事から少し離れ、目に映るものをただ見て、耳に入ってくる音をただ聴いて、感じたものをそのまま脳に伝える。この世界には、いろいろなものがある。そのいろいろな巡り合わせで、今、自分がここにいる。良いか悪いか、そんなことは関係なく、今があること自体がありがたい。

存在するという価値

人は何かしなくてはいけない、結果を出さなくてはいけない、という圧力のなかを生きる。これは、教育の成果でもあり、行動が評価されて成長するという良い面もある。しかし、それだけではない価値基準をおかないと、私たちは生きていけない。

存在するという価値。「あなたがいてくれて良かった」、この言葉を誰もが望んでいる。人から言われたい、私の価値を教えてほしい、きっとそう思っている。存在するという価値は、自分が自分にプレゼントするものだ。生きていれば、良いことも悪いこともあるだろう。その日々のなかで「今」を積み重ね、今、生きてここにいる。それは何よりも素敵なこと。

日々の輝きに感謝

毎日の生活には、思い通りにならないことが山ほどある。平坦で変わりばえのない日も、慌ただしく過ぎていく日も、苦しくて感謝ができないような日もある。それでも、毎日が愛おしい。

日々の輝きに感謝。毎日はいろいろな光に輝いている。心穏やかに世界をみてほしい。今日もそう悪くなかった、ありがたいなと思えたとき、今日の輝きに気づけるだろう。今は今しかなく、二度と戻ってこない毎日が繰り返されている。

良いこと、悪いこと、嬉しいこと、悲しいこと、いろいろな光を放つこの世界。それによって、いろいろな光になる自分の感情。泣き続けた日も、光と光が組み合わさって生まれた、美しくて愛おしい日。たくさんの光を大切にしてほしい。

WRITER

小川 優

大学で看護学を学び、卒業後は藤沢市立白浜養護学校の保健室に勤務する。障がいとは社会の中にあるのでは…と感じ、もっと現場の声や生きる命の価値を伝えたいとアナウンサーへ転身。地元のコミュニティFMをはじめ、情報を発信する専門家として活動する。

RECOMMENDおすすめ記事