コラム

マスクが気になる話

すぐそばで話しかけてくる。

顔が近い。

あ、マスクしてないし・・・。

お願いだから、マスクをしてください。

「マスクをしましょう!」

「マスクをしない人とはお話できませんよ~」

声をかけない日はありません。着用を促せば、だいたい素直につけてくれます。
それならば、言われなくてもしましょうよ・・・なんてことばは、飲み込んで。同じことを何度も何度も繰り返し伝える、施設の日常です。

こんな状況ですが、方々からやってくる人たちが集う場所に、出勤しています。あまり注目されませんが、障がい者施設もそのひとつです。

緊急事態宣言が出されてから、利用者さんは半分ほどに減りましたが、それでも、もとが人数の多い事業所。同じ空間にそこそこ人がいます。わたし自身も、公共交通機関で通勤しています。神経をすり減らすようで、本当に疲れます。

マスクといえば先日、用事でとある場所に行きました。テーブルに向かい合わせで、50歳前後のおしゃべりな担当の方が、いろいろと説明をしてくれました。

終始、マスクをあごに下げたまま・・・。

「あのう・・・、すみませんが、マスクをしていただけないでしょうか?」

なんて、言えない、言えない。

もう!なんでこの人、わざわざマスクをずらして喋るのだ・・・。もしかしたら、お家で奥さんに注意されてもぜんぜん聞かないタイプだったりして。うん、きっとそうやわ。いらん妄想が膨らみます。

ちょっと話が逸れました。

「注意」の類のコミュニケーションは、関係性や立場によって悩ましい場面、多いですよね。

職場で注意するたびに、やれやれ、と思っていましたが、言えずに我慢するほうがキツイのかも、なんて思ったできごとでした。

こんなにマスクが気になる日が来るなんて、思ってもみませんでした。(みなさんそうですよね・・・)

注意してばかりと思いきや、我慢することもあったり。

こんな感じで、自分のマスクの在庫と、周りのマスクの着用を気にしながら、元気に(?)働いています。

WRITER

yuki

大学卒業後、IT企業でシステムエンジニアや、シェア工房の運営などいくつか経験したのち、2017年より藤沢市の就労支援施設に勤務。smalleatとしてものづくりや、地域のものづくり作家と福祉施設を繋げる取り組みなど行なっている。

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