インタビュー

18歳の私が考えた、まちの未来。「ふじさわ子ども・若者委員会」参加レポート【アナレポ#21】

藤沢市内のアナをあける活動を取材する『アナレポ』

子どもや若者が主体となって、まちづくりや政策について話し合う「ふじさわ子ども・若者委員会」。「どんなことをするんだろう?」という好奇心から、この委員会に参加して半年間活動してきました。18歳という「大人と子どもの狭間」で感じたこと、そして活動を通して見えてきたまちの未来についてレポートします。

(取材:野元 小暖・高校3年)

ふじさわ子ども・若者委員会とは

ふじさわこども・若者委員会は、藤沢市が2025年3月に策定した「子ども・若者共育計画」を具体化する取り組みの一つとして誕生しました。計画の実現には、支援される側としてではなく、主体的な担い手である子ども・若者が継続的に参加できる場が必要であるという認識が背景にあります。

委員会には、藤沢に暮らす・学ぶ小学校高学年から大学生(おおむね22歳まで)のメンバーが参加し、まちづくりや子ども・若者施策について学びながら、意見交換や提案を行います。年間を通して定期的に集まり、グループディスカッションを重ねながら、居場所づくり、市の政策、進学や就労など、自分たちの生活に直結するテーマについて話し合います。そこで出たアイデアや課題意識を提言書としてまとめ、市長や関係部局に届けることで、若者の声が政策へ届く仕組みづくりを進めています。この活動を通して、参加者自身がまちをより良くする主役として、藤沢の未来を描いていきます。

「かわせみボイス」を始めました!

また、藤沢市では、2025年の9月から、子ども・若者の声をさらに広く集めるために、「かわせみボイス」というオンラインプラットフォームも運営しています。かわせみボイスは、藤沢市に暮らす・学ぶ小学生から大学生(おおむね22歳まで)の子ども・若者や、子育て中の方を対象に、インターネットを通じて気軽に意見や提案を投稿できる場です。

時間や場所を問わずアクセスでき、日々の生活で感じたこと、学校や地域についてのアイデア、将来の希望や不安など、自由に書き込めます。投稿された内容は、市の担当部署に届けられ、まちづくりや子ども・若者支援の参考にされます。

ふじさわ子ども・若者委員会などのリアルな「場」だけでなく、オンラインでも声をあげられることで、もっと多くの人が参加しやすくなります。

藤沢で暮らし、感じ、考えているあなたの一言が、未来の藤沢をつくる大きな一歩になります。ご興味があれば、ぜひかわせみボイスに登録して、あなたの声を届けてみてください。

半年間の活動内容

今回、私が委員会に参加したきっかけは、「どんなことをするのだろう?」という、ささやかな好奇心からでした。他の参加者の多くも、同じような気持ちで参加したと聞いています。

活動の初回では、藤沢市における子ども・若者の課題を整理し、「居場所づくり」「ライフデザイン」「政策」の3つのテーマに分けて議論を進めました。参加者はそれぞれ関心のあるテーマのチームに所属し、付箋を用いたグループディスカッションを通して、市の現状や課題を洗い出し、目標達成に向けてどのような提案ができるのかを検討しました。

活動はおおむね月に1回のペースで行われ、各チームが11月3日に行われた「こどもまんなかアクション」リレーシンポジウムin藤沢における政策提言発表に向けて準備を進めていました。私自身は参加できた回数こそ多くはありませんでしたが、各チームが一丸となって発表に向けて議論を重ね、形にしていく過程を共有できたことは、大きな刺激となりました。

藤沢市のこれから

「子どもや若者の意見を政策に反映していくことは、若い世代だけでなく、大人にとっても大きな学びになる」と、市の担当者は話します。大人が子ども・若者のことを思い、「きっとこれが良いはず」と考えてつくった施策でも、実際には子どもたちのニーズとずれてしまう可能性があります。だからこそ、当事者の声を直接聞くことが重要だと言います。

第1回目の委員会では、参加者の年齢層に偏りがあったことや、日程調整の難しさなど、運営面での課題も見えてきたそうです。市では今後、複数のチームに分かれて活動する体制や、より幅広い年齢層が参加しやすくなる仕組みをつくりたいと考えています。多様な視点を持つ子ども・若者が集まることで、よりリアルで精度の高い声を政策へつなげられるようになります。

半年間を走り抜けて、18歳の私が考えたこと

子どもは生まれながらにして、人間としての尊厳と、幸せに生きるための基本的人権を持っています。(子どもの権利条約より引用)

近年では、子どもは「弱く守られる存在」という一方向の関係ではなく、一人の主体として尊重する考え方が重視されるようになってきました。

今回の委員会を通して、そのような価値観の転換を行政だけに委ねるのではなく、市民である私たち自身が関心を持ち、共に進めていく姿勢が必要だと強く感じました。

また、18歳という年齢は「子ども」と「大人」の狭間に立つ特別な時期です。法律上は成人として社会参加が期待される一方で、経済的・社会的な自立がまだ十分ではない人も多く、学校などの場面では「子ども」として扱われることもあります。この時期に、多様な価値観に触れ、自分の考え方を柔軟に見直す機会を得られたことは大きな意味がありました。

いずれ迎える「大人」としての未来。そのときには、現在の市役所の方々のように、さまざまな意見を尊重できる強さと優しさを持った大人でありたいと、そう思わせてくれる経験になりました。

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期間:2025年12月24日〜2026年1月31日まで

ふじさわこたね
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