インタビュー

はじめて触れた「点字の世界」―見えないことを「知る」体験を通して【アナレポ#13】

藤沢市内のアナをあける活動を取材する『アナレポ』

8月7日(木)、藤沢市総合市民図書館で行われた「みて!きいて!さわって!」に参加しました。初めての取材で緊張しながら会場に向かいましたが、入ってみると文化祭のような明るい雰囲気に驚きました。

これまで点字や視覚障がいに関わるイベントに参加したことがなかった僕にとって、新しい世界と出会う時間になりました。この取材を通して得た発見と学びを報告します。

(取材:福田 健太・高校1年)

イベントの紹介

僕は10時から15時までイベントに参加し、隅々までブースを回りました。会場には、点字の絵本コーナー、盲導犬のお話、そして視覚補助機器の体験コーナーなどがありました。

最初に体験したのは「点字の絵本」のコーナーでした。その後、盲導犬のデモンストレーションを見学しました。

とくに印象的だったのは、点字を打つ機械「パーキンスブレイラー」に触れたことです。アメリカで作られたタイプライターのような機械で、手に取ってみると想像以上に重く、持ち運ぶのは大変だと感じました。自分には馴染みのないこの機械を、点字を使う方の多くが持っていると聞いて驚きました。この機械が「書く」を支える重要な道具なのだと知り、こんなにも知らない世界があるのだと実感しました。

「見え方」の多様性

会場を回る中で、僕の考えが大きく変わったのが、「見え方」の多様性を知った体験です。

印象に残ったブースの一つは、本を置くと背景の色と文字の色を変えられる機械が設置されていました。この機械を使って体験すると、同じ文字でも、背景を黒にするか黄色にするかによって、見えやすさが大きく変わることがわかりました。人によっては黒が見にくく、赤が見やすいなど、見え方が一人ひとり違うということを、その場で体験できました。

「見えにくさ」といっても決して一つではなく、人によって感じ方や必要なサポートが違うのだということを実感しました。

点字図書の工夫

点字の絵本は、普通の本をもとにして作られています。しかし、そのまま点字を打ったり、挿絵の線を凸凹にするのではなく、一冊一冊「読みやすさへの工夫」がされていることに気がつきました。文章のレイアウトを変えたり、絵が重なっているところをバラバラするなどです。

機械的に翻訳するのではなく、人が丁寧に気配りをしながら調整しているのがわかり、すごく良いなと思いました。

また、点字の本は普通の本と比べると何倍も厚く、重くなることも知り、改めて驚きました。点字の本がどれほどの手間や熱意をかけて作られているのかを肌で感じることができました。

安堵感と充実感

今回のイベントを通して、僕はそれまでまったく知らなかった世界に一歩近づけたという達成感が大きかったです。図書館を出たときには、肩の荷が下りたような安堵感と、新しい知識を得た充実感が同時にありました。

会場ですぐに理解するのが難しい部分もありましたが、帰宅してから自分で調べたりしていると、「知らない」が「知る」に変化していく楽しさを感じました。

この経験と通して、点字や視覚障がいの福祉について、もっと多くの人にも知ってもらいたいと強く感じました。僕が感じた驚きや学びを、今後の活動を通じて伝えていきたいと思っています。

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ふじさわこたね
〜学生がまちの福祉に出会うアナレポプロジェクト〜

このプロジェクトでは、学生が取材を通して、藤沢の福祉と出会い、それぞれの気づきとともに地域をレポートしています。【プロジェクト詳細】

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